Bodysoap

 

 

こちらはBANANAFISHの創作小説を載せています

公式の漫画・アニメとは一切関係ありません

個人の創作物です

 

原作が好きでアニメも同人(腐女子向け・BL)も見ている、オールOKという方はご覧頂けると幸いです

 

原作未読の方、原作に強い思い入れがありアニメも同人もBL妄想なんて認めないという方は

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タグ

BANANA腐ISH A英 アッシュ・リンクス 奥村英二 

 

こういうのに興味あってむしろ読みたいという方におすすめします

 

 

 

 

 

 

 

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TITLE@ Bodysoap

 

 

 

 

 

 先程夕食を終えて英二が先にシャワーに入り、その間にアッシュは何気なくテレビを見ていた。政治・経済・事件・天気などを頭の隅にストックしておくのが習慣になっている。それらは情報として毎朝毎晩アップデートしていく。特に注意するほどの大きな事件もなく一日を終えようとしていた。

 

 英二がシャワーを終えてバスルームからリビングに戻ってくると、いつもと違う香りをさせていることにアッシュが気付く。

 

「シャワーあいたよ~」

 上にTシャツ下にスウェットパンツを履いてバスタオルで頭をゴシゴシこすりながらアッシュに言う。
アッシュはリモコンでテレビの電源を消すと、英二に来い来いと指で引き寄せる。

「なに?」

 英二がソファのアッシュの横に座る。

 柑橘系の、オレンジの香り。ボディソープのようだ。香りを確かめるようにアッシュは英二のうなじをくんくんと嗅ぐ。心地良い香りに誘われて思わずペロリと英二のうなじを舐める。

「ひゃっ! 何? このにおい嫌い?」

「嫌いじゃないけどな。変えたのか?」

「うん。こないだ下の階の奥さんにもらったんだ。この香りを間違えて買ったからあげるって」

 

 英二はこのアパートメントに半ば閉じ込められた状態でもコミュニケーション能力を発揮する。1階にある日本食を多めに取り揃えているスーパーはほとんどの住人がよく利用している。その中でよく会う近所の人とも買い物がてら話しているらしい。

 きっと素直で裏表もなく人を見た目で判断しない好青年と思われているから、多少英語がたどたどしくても話しかけやすいのだろう。

 いや、好青年ではなく、ジュニアハイスクールの家事をよく手伝う子、と思われているかもしれない。

 

 ふと気になって英二の頬もペロリと舐めてみる。やっぱりオレンジの香りがした。

「おまえなー。顔は顔用ので洗えよ。顔からもオレンジの香りがするぞ。大雑把だな」

「そんな細かい事誰も気にしないよ」

「オレが気になる」

「どうして?」

「英二を食べたくなる」

「ははっ。アッシュになら食べられてもいいよ。ってどこに食べるとこあるのさ?」

「全部」

 はむっと唇をくわえて舌で左右に往復する。唾液で濡らしてからキスをすると吸い付きやすくてアッシュは好んでやる。

 

 頬、額、鼻と舌で舐めながら移動したそのどこからもオレンジの香りがする。このボディソープはわりと香りが残るように作られているのだろうか、それともきちんと洗い流せていないのか。

 

 体はともかく顔からもこれが香るのはキスの邪魔になる。いつもの特に香料が入っていないボディソープの方が英二本人のにおいを感じられる。

 

 傍にいる時やベッドの残り香に、これからはオレンジの香りに邪魔される。そう思うとアッシュはいささか苛立ちを覚える。

 

「もっかいシャワー入れ。匂いは悪くないがこのオレンジが邪魔だ。ちょうどいい、オレが洗い直してやる」

「気分転換にいいと思ったのに。人の好意を無駄にする子でしゅねー、アッシュちゃんは」

 

 もー、しょうがないな、と年下に振り回される兄のような態度で英二はアッシュを甘やかす。アッシュは子ども扱いされているのも気に留めず、英二の唇にちゅばっと吸い付いてキスをする。頬に添えた手を英二の口に持っていき下唇をつんつんとノックする。その仕草を察して英二は口を開けて舌を出す。

 

 アッシュは口を開けて英二の舌にかぶりつくように吸う。自分の意思でキスしたいと思えるように合図をするのは、それがこの世で一番大切な存在なら尚更無理矢理したくないからだ。

 

 英二の体からは自分の匂いか英二の匂いだけすればいい。

 

 オレンジの味がする舌を口直しするには長すぎるキスを続ける。もう口直しなどどうでもよくなり英二のいろんなところを全部味わいたい。

 

 キスをほどいて英二は意趣返しにアッシュのうなじを舐める。いつものボディソープの香りは既に消えていて、アッシュ自身の体臭。それが汗をかいた時に最も英二の好きな香りになる。

 

「今日は銃撃戦とかなかったんだね。硝煙のにおいもしないし汗もかかなかっただろ?」

 

 英二の舌は正常に機能している。言われた事は当たっている。なのにどうして納豆などという臭くてネバネバしたものを好んで食べるのかアッシュは不思議でしょうがない。

 

「汗はこれからかくんだよ。一緒に入ろうよオニイチャン♪」

 

 思わせぶりに甘えん坊のような言い方で誘う。大抵の事は“オニイチャン”と甘えると英二はしょうがないなと苦笑して受け入れてくれる。

 

「ボディソープ、前のやつに戻す?」

「戻したうえで顔は顔用で洗え」

「はいはい、わかりましたよ」

 

 ソファから立ち上がりアッシュはバスルームに一緒に向かいながら歩くと英二の髪にくしゃっと指を入れて自分の方に寄せる。手触りはきしんでいていつもと違う。

 

「まさかとは思うが英二」

「なに?」

「髪もオレンジの匂いするぞ。ボディソープで髪の毛まで洗ったとか言わないよな?」

「だってさー、いい香りしたからつい髪の毛にも使っちゃった」

 あまりにも大雑把で呆れてしまう。

「しょうがないな。頭も洗ってやるよ」

 

 アッシュは先程のささやかな苛立ちもどこかへいき、苦笑してしまう。

 これじゃあどっちがオニイチャンかわからない。

 

 英二はアッシュに抱きついてキスをする。自分の舌でアッシュの唇をノックすると、ぐいっと背中に回した腕で自身に寄せて舌と舌を絡ませて吸い付く。

 

 アッシュを全て愛おしいと思えるから、恥ずかしい、いやらしい、欲深い自分でも見せられる。

 

 同性とだなんて、と考えることもなくアッシュを受け入れてるのだから、心の距離が縮まれば体の距離が縮まるのも自然なことだった。

 

 心の中では、てへ、おおざっぱでごめんね!とは思っている。だからキスで許して、なんてアッシュには言わなくてもお見通しだろう。

 

 きっとアッシュはアッシュで、朝まで抱き潰す。しかも優しく感じさせながら無理強いはしない。とか思っているに違いない。

 

 明日の朝出かける予定も言わなかったということは、特に急ぎの用事はない。ただ、急に誰かに邪魔されるのは嫌がるからスマホで連絡したいはず。

 

 アッシュの手をほどいて英二は一旦リビングに戻って彼のスマホを手渡す。

 

「朝まで僕を食べて?」

 

 ここまで深いキスをして股間を立ち上がらせていると、セックスに慣れた体は最後まで解放しないと止められない。

 

「英二ちゃんはいい子でしゅねー」

 

 でも髪のゴワゴワはダメだ。ちゃんとシャンプーとトリートメントで洗え。アッシュは英二の髪をわさわさと撫でつける。

 

 一緒に入浴するべく再び二人はバスルームへ向かうのだった。